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光陰矢の如し

Kurabayashi

光陰矢の如し/銀杏並木/立川市昭和記念公園/カウンセリングオフィスフロローグのコラム

 “今年の流行語”や“クリスマスのイルミネーション”のニュースが聞こえてくると、今年も残り少ないのかと思い、落ち着かない気持ちになる。
 あれも終わってない、これも終わってないと、出来ていないことばかりが頭に浮かんできて早くしないと、と急かされている気分になる。
 この時期になると毎年この心境になるのは私だけでしょうか。

 そんなとき、「光陰矢の如し」ということわざを思い出します。
 「光陰」の「光」は太陽を、「陰」は月を意味しています。
 「太陽」と「月」は「昼と夜」の意味で、月日や時間を表しています。
 つまり、「光陰矢の如し」とは、「月日は、弓から放たれた矢のように止まることなく、すばやく過ぎていくもの」という意味です。

 一方、「光陰矢の如し」には、人の一生という時間は過ぎるのが早く、一度放たれたらもう戻ってくることはない矢のように不可逆なものなので、「今というこの瞬間を大切に過ごすように」という意味もあるそうです。

 時間があっという間に過ぎたように感じた一年でしたが、振り返ると、今年から始められたこと、チャレンジできたこと、まぁなんとかなったこと、「これで良かったんだな」と思えることも結構あることに気づかされます。

 ネガティブ思考が働くとダメなところに目が行きがちになりますが、そんなときは、ポジティブ思考を発動して「出来たこと」に目を向けるようにしてみましょう。
 特別なことでなくても、いつもと変わらず継続してできたことや、ちょっとした挑戦を思い出して、「出来たこと」として認めてみる。
 自分で自分を認めることは、幸福感を得ることや心の安定にもつながるので、日ごろから意識することをおすすめします。

 今年、やり残すこともたくさんあると思いますが、とりあえず来年に先延ばしできることは持ち越すことにして、あまり焦らずに1日1日を丁寧に過ごしていきたいと思います。

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