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柳に風

Kurabayashi

しだれ柳/小川/川に流れる葉っぱ/カウンセリングオフィスフロローグのコラム

 新緑が目に映るさわやかな季節になりました。
 心もいつもさわやかな状態だと良いのですが、日々の生活の中では、嫌な気持ちになることも時折あることでしょう。

 例えば、上司から指摘されたり、友達や家族から思いもよらないことを言われたりすると、言われた方は嫌な気持ちを引きずり、頭の中であれこれと考えてしまうものです。
 私はダメだな、どうしてこんなことになってしまったのだろう、また言われた嫌だな、明日からどうしよう・・・と、考えれば考えるほど嫌な気持ちが大きくなり辛くなってしまう。

 そういう時におすすめなのが、「川に流れる葉っぱのイメージを使ったワーク」です。
 頭が嫌なことで占められてしまって不安な人、心がモヤモヤして落ち着かない人など、このワークで受け流す練習をしてみてはいかがでしょうか。

≪川に流れる葉っぱのイメージ・ワーク≫
 近所の川でも、昔遊んだ川でも、何かで観た川でも構いません。川の側にひとり腰を下ろしている自分をイメージしてみてください。
 川の水は澄んでいて、流れはゆっくり、穏やかな風景の中に自分がいるイメージです。
 そして、川面に浮いた葉っぱを一枚イメージしてみましょう。ぼんやり眺めていると、葉っぱは川下に流れて行きます。
 次にまた葉っぱが流れてきたら、今度は頭の中にある不安や考えをひとつ選んでそっと葉っぱの上に乗せて流してみましょう。
  そしてまた頭の中に出てきた不安や考え、気持ちや台詞を、そっと葉っぱの上に置いて流していくというイメージを繰り返してみてください。


 このイメージ・ワークで大切なのは、イメージの中で気になることを葉っぱの上に置くということです。置いたら、後は、川が自然に流してくれるのです。

 柳に風」ということわざは、柳が風に身を任せて揺れるように、さらりと受け流そうという意味が込められています。
 日頃から練習しておくと、いざという時に受け流せて心の安定が得られることでしょう。

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